訪日ベトナム人観光客のインバウンドについて【2021年】

2021年06月01日

ベトナム人のインバウンドについて

2020年は新型コロナウイルスの影響で減少しましたが、ベトナムからの訪日観光客数はコロナが発生する直前の2019年まで順調に増加傾向にあり、2019年には訪日ベトナム人の数が49万人まで増加しています。(2020年は新型コロナウイルスの影響で約15万人でした。)これは、2011年と比較すると実に10倍の数値になります。これからも成長が見込まれるベトナムのインバウンドに取り組む方のために、ベトナムのインバウンドの状況について、概要をまとめたいと思います。

 

 

ベトナム人のインバウンドに関するデータや傾向


 

■2019年のベトナム人の年間訪日数は49万人で、コロナ後も順調に訪日の拡大が期待できる市場

2018年ベトナムからの訪日数は38万人、2019年には49万人のベトナム人が日本を訪れました。2020年は新型コロナウイルスの影響で減少しましたが、コロナが発生する直前まで毎年順調に訪日ベトナム人は増加してきました。訪日ベトナム人の内、57%は仕事や留学目的となっており、純粋な観光客は35%となっております。とは言え、訪日ベトナム人自体は急激に増えているので、観光客も急激に増えていることには変わりません。毎年桜のシーズンと紅葉のシーズンに多くのベトナム人が日本に訪れるシーズンとなっています。

 

ベトナム人訪日客数推移

参考:JNTO訪日旅行データハンドブック2020

 

■ベトナムのコロナ事情(2021年5月31日情報)

世界中で新型コロナウイルスの流行が発生して1年あまり、ベトナムは継続して感染拡大を抑え込めていましたが、2021年4月末頃からインド型の変異ウイルスの流行が確認されると、コロナウイルスの感染が急増しました。現在、ベトナム全土で警戒対策中です。

■訪日ベトナム人の消費額

ベトナム人の日本での旅行消費額は2019年で875億円、2018年では730億円とこれもコロナ前までは順調に拡大してきました。また、一般客1人当たり旅行での消費金額(航空券、ツアー料金を含まない旅行中の消費金額)は、2019年度で約17万円でした。

 

■初訪問が多いベトナム人

訪日ベトナム人の訪日回数は、観光目的の訪問者は約74.2%が初めての訪問で、4回以上のリピーターは約10%ほどとなっています。このことからベトナム人のインバウンド施策としては、初めて訪日するベトナム人に対して実施するのが良さそうです。
また、予約方法に関しては、「店頭で申し込んだ」が56.4%とまだ店頭での申込みが多くなっています。これは、旅行会社を通じたビザの発給が多いためと考えられます。しかしながら少しずつWeb上での申し込みが増えており、富裕層を中心に今後はウェブ上での申込みが増える事が予想されます。

ベトナム人訪日客の旅行手配

参考:JNTO訪日旅行データハンドブック2020

 

■ベトナム人の情報収集方法

では、ベトナム人はどのように日本旅行に関する情報を収集しているのでしょうか。2019年の観光庁のデータによりますと、「旅行会社ホームページ」と回答した人が42.3%と最も多く、次いで「SNS(Facebook 、Twitter、微信など)」が39.1%となっています。また、「旅行会社パンフレット」や「旅行ガイドブック」など紙媒体も含めて幅広く回答されているので、ベトナム人は様々な媒体を参考にして訪日していることが分かります。このことから、ベトナム人へのPR方法としては、訪日旅行に関するWebサイトはもちろん、Youtuberをはじめとするインフルエンサーやブロガーの情報だけでなく、テレビ番組や紙媒体も有効と言えると思います。

ベトナム人が訪日旅行前に役立った旅行情報源

参考:JNTO訪日旅行データハンドブック2020

 

インバウンドのベトナム人を集客するのに効果的なプロモーション方法


では、ベトナムの訪日観光客を集客するためにはどのような方法があるのでしょうか。代表的なプロモーション方法を紹介したいと思います。

①インバウンドWebメディアへの掲載(顕在層&潜在層へのアプローチ)

ベトナム人の訪日観光客に訴求するためには、ベトナム人の訪日観光客が旅行を検討する際に参考にするメディアへの掲載が効果的です。その理由としては、日本旅行に興味がある訪日旅行予定層「来訪/自社サービス利用潜在層」にアプローチができるという点、またベトナムでもGoogleの利用率が非常に高いためSEOに強いメディアであればベトナム人が利用する特定のキーワードにおいて「来訪/自社サービス利用顕在層」にもアプローチすることができます。これから日本に来るベトナム人に適切にリーチできる点でインバウンド Webメディアへの掲載は効果的です。

訪日外国人向けメディアといってもその規模や認知度は様々です。インバウンドメディアも増えてきた近年、「ネイティブ目線での記事制作」は当たり前となっていますが、インバウンドを対象にプロモーションを行う時に注意しなければいけない点がそのメディアのユーザー層です。プロモーションの目的にもよりますが単に日本が好きな層に向けて発信するのか、日本旅行をする予定の人に発信するのかではその効果も大きく違ってきます。さらにメディアのPV数やファン数も記事出稿を考える際には重要な指標となります、しかしながらFacebookのファン数が100万人を超えても、エッジランクが極端に低くFacebookの平均リーチが1~2万程度というメディアもあります。数字のみではなくその訪日外国人向けメディアの特徴を見極める事、またコンテンツの内容や出稿した記事の効果をあらかじめ考慮した上で出稿されることをお勧めいたします。

 

 

②インフルエンサーによるプロモーション

前述の通り、SNSの利用率が高いベトナムにおいてインフルエンサーを活用したプロモーションも効果的です。ベトナムでは、トラベルブロガーやYoutuberも根強い人気を誇っています。インフルエンサーの活用においては、まず第一にその影響力の指標としてフォロワー数が基準となります。しかしながら、インフルエンサーにおいてもユーザー層は考慮しなければなりません。例えば、フォロワー数が300万人のインフルエンサーでも、訪日旅行に興味のあるフォロワーが全員とは限りません。再生回数が伸びても、最終的な集客に繋がるのかという点は気をつける必要があります。効果的にインバウンドプロモーションを行って行くためにはそのフォロワー属性も考慮に入れていく必要があります。インフルエンサーの実績のチェック、特に依頼する内容に関連する実績があるかどうかも把握しておくと良いでしょう。
 

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