TITF#28 2023年2月 タイ国際旅行博の現地最新レポート(動画あり)

2023年02月24日

およそ1年ぶりにTITF(タイ国際旅行博)がバンコクで開催されました。大規模な改修工事を終えたクイーンシリキットでの開催も3年ぶりとなり、イベントの動向が注目されていました。そこで、TITFから帰国したばかりのわたくし鈴木が、実際にブース出展をした立場からTITFの最新イベントレポートをシェアして参りたいと思います。

レポーター:AIS鈴木

目次
TITFとは?
90秒イベントムービー
出展者リスト
全体の印象
ジャパンブース
旅行会社ブース
海外ブース
出展するメリットとデメリット
FITフェアとの違い
まとめ

 

TITFとは?

世界中の国や旅行会社が集まり、タイ人に観光PRをするイベントです。年に2回開催され、4日間で30万人~50万人のタイ人が集まるタイ最大の国際観光旅行博となります。

イベント名:Thai International Travel Fair#28
開催時期:2023年2月16日(木)~2月19日(日)4日間
開催場所:クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター
主催者 :Thai Travel Agents Association

生まれ変わったクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター

 

90秒イベントムービー
会場の盛り上がりを90秒の動画でまとめました!

 

出展者リスト(ジャパンブース)

1 JNTOバンコク事務所
2 公益社団法人北海道観光振興機構
3 星野リゾート北海道
4 星野リゾート東北
5 仙台/東北
6 JR東日本グループ
7 小田急電鉄株式会社
8 株式会社多慶屋
9 株式会社三井不動産ホテルマネジメント
10 フロムジャパン
11 富山県
12 プレミアム アウトレット ジャパン
13 Chill Chill Japan(AIS)
14 ワシントンホテル株式会社
15 西日本旅客鉄道株式会社
16 ホテルロイヤルクラシック大坂
17 東・中九州観光ルート協議会
18 株式会社ALEXANDER & SUN
19 宮崎県 / ビックカメラ
20 イベント出展事務局(インフィニティ・コミュニケーションズ)

 

全体の印象

イベント規模はやや縮小されており、航空券の高騰やコロナ影響も尾を引いているためか、以前よりも来場者はやや少ない印象でした。

しかし、通路が渋滞するほどの時間帯も多くあり、ツアーの売れ行きも上々で、多くのタイ人が積極的に日本の旅行情報をブースに求めにいっていました。凄まじい訪日旅行熱を感じられるイベントには変わりはありませんでした。

 

弊社が運営する「Chill Chill Japan(訪日タイ人向けメディア)」 ブースでは、配布をストップしないと2日経たずに1000部のチラシが無くなってしまうペースでしたが、多くのブースでも配るものが予想以上に足りなくなり、他のブースさんから余り物を頂いて配布するなどの現象も多々見られました。

 

また、皆さんにインタビューすると、タイ人の生の声をたくさん聞けたことで今後の発信に活かせそう、フォロワーが増えた、ホテルの予約が増えたという声も多くあり、皆様久しぶりのイベント出展に手ごたえを感じられてるようでした。

 

コロナ影響などにより予算確保ができていなかった団体も多く、2019年ト比べるとイベント規模も縮小気味でしたが、逆に競合ブースが減って来場者と密なコミニュケーションがみなさんできた印象です。

 

また、クイーンシリキットまでわざわざ足を運ぶような本気度の高い層が来場しており、既に訪日旅行を検討している、あるいは行き先が決まっているタイ人も多く、訪問予定先の具体的な質問をするタイ人が多くいました。

弊社Chill Chill Japan ブースのチラシやクーポンも4日間で全て配布。途中足りなくなり他のブースさんから配布物をおすそ分けしてもらった。行先が明確な方が多く、中部エリアの交通情報パンフレットや名古屋市内の散策MAPなどが1番人気のツールだった。

 

ジャパンブース

 

各国と比べてもジャパンエリアが最も大きく陣取りされていました。その中で、お得な交通パスやプレゼントキャンペーンを実施しているブース人は常に人が多かった印象です。

 

JRパスのお得キャンペーンが非常に人気。事実上50%OFF(1つ買うと1つもらえる)でインパクトが大きい。チラシもすぐに無くなっていくと担当者さん。

 

 

ブースでの直接予約がその場で何件も決まったというホテルさんのブース。日本行きが決まっているタイ人たちが多く訪れたそうだ。

 

じゃんけん大会や商品プレゼントキャンペーンが大人気の多慶屋さんブース。ブース装飾にはじまり、タイ人スタッフさんの愛嬌やブースでの企画力などブース運営の総合力が非常に高かった。

 

また、自治体の観光地ブースには行先がある程度明確で、具体的に旅行のアドバイスを求めたり、疑問を解消しにブースを訪れるタイ人が多かったです。

 

例えば、東北エリア内のブースでは、ホテルのHPが日本語や英語のみで予約方法が分からないがどうしたらいいか?という質問をするタイ人も多く、今後の情報発信や受け入れ環境の課題も多く見つけられたと仰っていました。

 

そのため、タイ人がひとつの観光ブースに長くいる場面を多く見かけました。

富山県ブースはアルペンルートが人気。「雪の大谷が観たいが見頃はいつか?」「東京からどう行くのか?」という訪問が前提の質問も多かったそうだ。

 

旅行会社ブースの様子


タイ現地旅行会社も多く出展をし、来場者を最もひきつけていました。日本は相変わらず各社の主力商品で、ゴールデンルートをはじめとする定番ツアーやお得なツアーの売れ行きがよく、完売した商品もいくつかありました。

ブースで日本ツアーを申し込むタイのみなさん。旅行会社さんも接客で終始バタバタされていた。

日本の定番スポットを巡る人気ツアーなどはいくつも完売

 

なお、ブース出展していた某旅行会社JTさんにインタビューをすると、4月に九州の桜を巡るツアーが人気とのことでした。

逆に航空券が高い傾向にある北海道ツアーや、ファムトリップで行ったことがない場所(彼らの場合は広島とのこと)のツアーはJTさんにとっても売りづらいそうで、日本のみなさんにたくさんファムをしてほしい!と言っていました笑。

長きに渡るコロナ禍で経営体制も変わり、初めて訪日旅行担当になったタイ人も多く、日本にもしばらく行けてないので最新の日本情報が不足している旅行会社もありました。彼らとの素早い関係構築がチャンスになるなと痛感しました。

 

海外ブースの様子 

日本ブースと大きく違うのは、海外ブースは国単位での出展が基本であることです。そのため、ブース全体の統一感、インパクトがあるブース装飾やダイナミックなパフォーマンスでうまく集客していました。

 

また、例えば韓国では、日本のように自然、歴史に加えて美容も打ち出していたように、タイ人が好きな定番ジャンル+自国の個性がマッチするコンテンツをそれぞれの国がうまくPRしていました。

韓国ブースの民族衣装体験は人気。衣装を着てスマホでたくさん写真を撮っていた。

 

タイでも名なPantip系のタイ人インフルエンサーをMCに採用して大きな集客効果を生んでいた香港ブース。

 

TITFに出展するメリットとデメリット

弊社は、実際にChill Chill Japan ブースを出展しました。その実体験と、まわりの自治体や企業にもインタビューした結果も踏まえて、TITFに出展するメリットとデメリットを整理しました。

 

≪メリット≫
・濃い相互コミュニケーションで、訪日予定がある見込み客に深く訴求できる
・タイ人の思わぬ生の声をたくさん聞けて、情報発信に存分に活かせる

 

≪デメリット≫
・認知拡大の目的であればデジタルの方がコストパフォーマンスは高い
・タイ人が求めるリクエストに応えられる武器がないと来訪に繋がらない

 

タイ人がブースでよく質問していたのは、東京や大阪からのアクセス、お得な交通パス、ホテルが英語だけで予約できないがどうすればいいか?・・などの質問で、これらに対する回答をブースで対応できないとせっかくの見込み客をがっかりさせてしまいます。

 

逆に言えば、これらの課題が解決されているスポットやモデルルートがプレゼンできれば、タイ人に深く刺さる印象でした。また、イベント用にPRする専用のコンテンツやツール、リクエストに対する武装をちゃんとやるべきだと強く思いました。

 

FITフェアとの違い

直近のFITフェアにも弊社はブースを出展しましたが、実際に感じた違いを箇条書きにすると次の通りです。(表などで見やすくするための時間が足りず申し訳ございません)

・FITフェアの方が混雑感はあった

・ただ、TITFのほうが開催期間が1日長いためブース訪問者数に大差はなさそう

・買物などの「ついで寄り層」「物がとにかくほしい層」がFITフェアは多い

・TITFのほうがFITフェアよりジャパンエリア内での競合ブース数は少ない

・TITFのほうがFITフェアよりも旅行会社のツアー販売促進に力を入れてる

・TITFはジャパンブースでのツアー販売や料金記載のチラシなども配布不可

・FITフェアはツアー販売や料金記載のチラシなども配布OK

 

まとめると、TITF出展がむいている団体は、

・旅行者と深くコミュニケーションをとりたい

・じっくり会話して滞在日数のアップや客単価向上に繋げたい

・自社ブースでのツアーやサービスの販売が最優先目的ではない

 

他にもありますが、このあたりを先ずは押さえておくと良いでしょう。

また、TITFは他国が「国」単位で出展しています。一方でジャパンブースは各地域が細かいエリア単位でブースを出しているため、少し情報として細かすぎるかもしれません。認知度が低い小規模団体や地方エリアは、細かい情報をとりにきているFITフェアの方がむいているのかもしれません。

 

自分たちがどんな目的で、何を達成したいかによりますので、そのあたりをしっかり精査してから臨まれるとよいでしょう。

 

まとめ

出展回数が多い所と少ない所では、タイ人の生の声をひろえる量に大きな差が出るので、今後どんどん情報発信の実力に差が開いていくと感じました。

 

個人的には、ブース出展で認知をたくさん広げていくという目的よりかは、これからどんな発信をしたらより効果が高くなるかを来場する日本好きタイ人たちと一緒に考えるイベントがTITFなんだなと思います。

以上、AIS鈴木からの現地レポートでした♪

 

最後に少し宣伝しますが、ブース出展関連やその他タイのデジタル施策などについては専門でやっていますので、お気軽にお電話やメール等でご相談頂ければと思います。実際にブース出展や訪日情報メディアの運営を通じて、毎日タイ人にサービスや情報を提供しているのが強みです。

AIS鈴木
052-339-3601(会社)
suzuki@asia-is.com(メール)

訪日観光もようやく戻ってきたな、と現地で改めて実感することができました。
皆さんと一緒にタイに行ける日を楽しみにしています。

 

先ずは、最後までお読み頂きありがとうございました!!